学習塾が人気を集めている理由……それは3つのメリットがあるから!

お絵描きする女の子二人

文部科学省では新しい学習要領を改訂してきています。学校の授業では子供達の「生きる力」を育むことを理念に掲げています。それは、技能や知識の習得だけではなくて、表現力・判断力・思考力の育成も大切にしています。塾に通うことは生きる力を育む学習に対しての意欲を向上させる効果的な方法であると思われます。では3つのメリットをまとめておきましょう。(1)受験対策ができること(2)友達や塾の先生と一緒なので学習意欲が高まる(3)学校の授業に遅れない基礎学力が身につくことです。

(1)受験対策ができること

小学生から高校生まで、たくさんのお子さまに必要な受験対策ができます。しっかりと基礎固めをしておけば、受験の大きな壁を乗り越えることができます。効率良く勉強のポイントを押させることができるのは大きなメリットです。確実に準備ができて、目標としている学校の傾向と対策をアドバイスしてもらえます。

(2)友達や塾の先生と一緒なので学習意欲が高まる

熱心な塾の講師や一緒に勉強をするお友達との出会いによって学習意欲が湧いてきます。自宅で一人で勉強しようと机に向かえるならばいいでしょう。しかし、自宅には誘惑が多いですね。テレビ・ゲーム・漫画など……。他の事に気をとられてしまいがち。勉強に集中できないことが多いです。

学習塾では勉強を頑張るライバルとしての友達もいます。一生懸命に教えてくれる講師と一緒に学ぶ環境は理想的です。自宅でひとり学習をする以上に努力ができるお子さまも多いのが実情です。

(3)学校の授業に遅れない基礎学力が身につくこと

学習塾は学校での授業の予習・復習をサポートしてくれます。お子さまが授業のペースに遅れないようにしてくれます。授業を聞いていてわからなかった部分は塾で質問することができます。学校での授業は生徒一人ひとりのペースに合わせてくれることはありません。

お子さまの中にはペースについていけず、困っている場合も多いです。ひとつ躓くと次から、まったくわかりません。塾で予習や復習をすることで苦手な部分がなくなって克服できるのです。基礎的な学力がついてきたら、学校の授業のペースに遅れることもなくなるのです。

良い塾とはどんな特徴があるの?

生徒に教える先生

親御さんから見たら、できるだけお子さまを良い塾に通わせたいと思っているでしょう。例えば次ぎのような考えがあるのではないでしょうか?

  • 自宅から近いから通学しやすい
  • 塾のカリキュラムがキチンとしているかどうか
  • 塾の金額が安いから

でも、実際はそんな簡単な理由で選ぶことはできません。大切な条件になるかもしれません。それよりもお子さまの性格とか勉強のペースを考えてください。料金・交通の便・カリキュラムだけではないのです。

例えば塾の形態があります。大きくは(1)集団指導形式と(2)個別指導形式があります。集団形式は数十名の人数で一斉に授業をします。個別指導形式の場合は講師1人に対して生徒が数名のかたちです。

集団指導形式の場合は、周囲の生徒さんと成績でも競争する傾向にあります。それを楽しく思って勉強できるお子さまならば向いていますね。けれども、自分のペースで学習したいお子さまには不向きです。集団指導形式よりも個別指導形式の方が向いているでしょう。

このサイトでは、塾をどのように選べば良いかのヒントがたくさん掲載されています。良い塾を選ぶシーンで知っておきたい情報を紹介していますので参考にいただければ幸いです。

いつ頃から学習塾に通わせるといいのでしょうか?

お絵描きする女の子

幼児の場合

傾向として通塾率は高くありません。幅広く対応するために、受験・英語・運動など幅広いです。幼稚園児の通塾率は15パーセント程度です。幼稚園児が塾に通う目的は学校関係の勉強以外も多いですね。

  • 幼児教室
  • お受験教室
  • 学童保育教室
  • 子供英語
  • 子供スポーツ

こんな感じで、勉強は当然ですが、子供の育成を目的にして、音楽・芸術・スポーツに触れる機会は感性を養ってくれます。経済的にも時間的にも余裕があれば、お子さまを通塾させてあげるといいでしょう。

小学生の場合

1年生から3年生の低学年の通塾率は30パーセント前後です。学年が上がるにつれて通塾率は上昇してきており6年生になりますと60パーセント程度の通塾率になります。

とりわけ低学年から4年生までの通塾率は毎年のように上昇基調です。5年生から6年生の通塾率は、それほど増えていないのです。

その理由は、小学校までの学習内容が定着していないお子さまや授業についていけないお子さまが増えていることが考えられます。学校の授業の補習という位置づけで早い時期から学習塾に通学するお子さまが増えているのでしょう。

中学生の場合

通塾率は1年生で 62パーセント前後・2年生で70パーンセント前後・3年生で80パーセント前後になります。学年が上がるにつれて上昇しているのがわかります。中学生の通塾率は毎年ほぼ横ばいですね。相対的に高い数字をキープしています。

公立高校の入試は(1)内申点対策と(2)入試対策の2つの対策をしなければなりません。入試対策に関しては、中学校で履修した問題から出題されることが大部分です。3年生から受験勉強をしても遅くはありません。

しかし、内申点対策は1年生からしておかなければ間に合わないのです。多くの都道府県では2年生以降の成績が内申点に反映されるのです。だから1年生から塾に通う必要がないと思うのは早計です。2年生の勉強の中でも特に英語や数学は1年生で学習する基礎をベースにした発展型学習スタイルです。2年生からの内申点を上げるためには1年生からの準備が大切になります。

こういったことから、中学1年生から3年生までの通塾率が高いのは納得できるでしょう。中学生のお子さまをお持ちのご両親は成績表をチェックしてください。学校の勉強で躓いているようならば1年生から塾に通わせて基礎固めをすることをお薦めします。

高校生の場合

通塾率は学年トータルで35パーセントの率になっています。中学時代よりも学習範囲が広くなります。難易度も上がっているから、周囲についていけなくなるお子さまが増えているのでしょう。学習塾のスタイルは集団指導形式・個別指導形式だけではありません。最近は通信教育や予備校を併用する場合も増えています。目的に応じたカリキュラムや授業スタイルを選ぶお子さまも増えています。

大学入試は特殊で、大学や学部毎に独自の傾向の問題を出題することが多いです。出題形式も多彩で、マークシート・記述式があります。基礎的な問題だけでなく応用的な問題の配分もまちまち。自分が勉強しなければならない内容のカリキュラムがある塾を選ぶべきです。各学校の入試の特徴をどれだけ押さえているかを比較するといいでしょう。

学習塾にはどんなタイプがあるのでしょうか?

黒板に数式を書く先生

学習塾は(1)受験指導をする「進学塾」(2)受験指導に加えて学校のフォローを行うクラスも開設している「総合塾」(3)学校のフォローをする「補充塾」があります。

一般的な入試での受験を検討しているならば、入試のために、しっかりとカリキュラムを組んでいる「進学塾」や「総合塾」の進学コースを選ぶといいでしょう。

推薦入試での進学を検討している場合は、学校の定期考査対策もフレキシブルに対応してくれる「総合塾」が向いています。クラブ活動や習い事をしているお子さまの授業のフォローを考えているならば「補習塾」が向いています。お子さまが勉強する目的によって適している塾のタイプも違います。

目的別区分以外に規模や授業形式で区分することもできます。
規模では、たくさんの教室を全国的に展開している「大手塾」と地域密着指導を徹底している「中小塾」に区分されます。
授業形式では「集団指導塾」と「個別指導塾」に区分されます。集団指導塾は、多くの仲間と切磋琢磨・競争しながらの学習になります。個別指導塾は自分のペースで学習できるメリットがあります。

大手塾 VS 中小塾

大手塾のメリットとは?
有名な学校にたくさんの合格者を出すノウハウを持っており、指導力が高い講師が揃っています。いろいろな学校別のコースが設定されており、これまでに出題された問題の研究もしっかり分析されています。受験情報が豊富ですし、集住九度別のクラス編成をしています。自分のレベルに応じた授業を受けられますし、切磋琢磨する友達も多いです。一般的に交通の便が良いですね。
中小塾のメリット
学校の定期考査の対策が充実しており、少人数クラスが多いです。講師と生徒のコミュニケーションが密になっており、一人ひとりに丁寧なサポートが期待できます。
大手塾のデメリット
有名学校への合格実績を優先しますから、上位のクラスに優秀な講師が集まる傾向にあります。課題をたくさん出す塾が多いので、こなしきれず脱落生徒もでてきます。教室によって指導力にバラツキがあります。
中小塾のデメリット
進路指導の情報が少なく、合格実績も大手と比べると少ないです。少人数で自分のペースに合わせて指導してくれるメリットはありますが、その分、競争心が生まれにくくなります。

集団指導塾 VS 個別指導塾

集団指導塾のメリット
比較的授業料が安い傾向があり、受験までのペース配分がしっかりカリキュラムとして出来ています。授業についていくことができれば確実に受験に間に合うでしょう。周囲に同じ境遇の友達がいますから多いに刺激を受けます。お互いに競争して成績を上げられるでしょう。講師が授業のペースをリードしますから、のんびりしません。
個別指導塾のメリット
自分のペースでカリキュラムが組めるので、クラブ活動や習い事と両立しやすいです。疑問点があればすぐに質問できますから時間のロスがありません。1対1・1対2程度が中心ですから、大勢の前で質問しにくいお子さまでも抵抗無く質問できます。
集団指導塾のデメリット
必要以上の競争意識がでてくる可能性があります。一度授業について行けなくなると、おいてけぼりになってしまいます。カリキュラムを自分で作れないので、クラブ活動や習い事との両立はしにくい。質問できないお子さまは、わからないままにしてしまうかもしれません。
個別指導塾のデメリット
料金面で集団指導塾よりも高い設定です。講師との関係が密になりすぎて、馴れ合いになってしまいがち。競争するライバルができにくいです。マイペースですが、競争意識が生まれにくく、のんびりした雰囲気になってしまうこともあります。

まとめ

先生と生徒

いかがでしたでしょうか?

良い塾を見つけるために注意しておきたいポイントと基礎知識をいろいろとご紹介してまいりました。これで、塾選びの知識はついたと思います。また、塾に関する情報・知識系の記事を別ページでも随時ご紹介してまいりますので参考にしてみてください。